H27年の山行報告



H27年12月28日~ 南八ケ岳縦走

登山教室の塾生を連れ、南八ケ岳縦走を目的に

2年ぶりに訪れた。今年の雪は例年の半分以下、

赤岳鉱泉小屋の付近まで雪は無かった。

天気は最高で今年の年末、年始は全国的に最高の

コンディションで雪山が楽しめたようだ。

1日目:美濃戸→北沢→赤岳鉱泉

2日目:赤岳鉱泉→分三郎尾根→赤岳→横岳→硫 

    黄岳→赤岳鉱泉

3日目:ジョーゴ沢アイスクライミング

4日目:下山

縦走当日の八ケ岳稜線(中央が赤岳)   全く雪がない美濃戸口周辺     美濃戸へ向かう林道もこの有様

美濃戸の北沢と南沢の分岐点       アイスキャンディーも寂しそう   赤岳鉱泉自慢の夕食のステーキ

中山峠この付近で積雪30cm位      分三郎尾根の鉄の階段も丸見え   分三郎尾根の中間点付近

真っ青な青空のもと快適に登れた    富士山もくっきりと見え大満足    これから縦走する八ケ岳稜線

石尊峰付近から稜線を振り返る     横岳頂上              最終行程の硫黄岳に到着

兵庫県芦屋市の友人(右端)と     最終日のジョーゴ沢F2(氷の付き方も少ない) ジョーゴ沢F3


9月 宝剣岳・木曽駒ヶ岳

 

登山教室の受講生のうち2名の新人を連れ日本アルプスのデビューとして中央アルプスの名峰に登った。

シルバーウイークの真っ只中、私たちが下山する時はロープウエイは3時間待ちで乗り場には大勢の人が待っていた。天候にも恵まれ新人二人は稜線からの眺めに大満足し、次回アルプスへの希望を膨らませて帰路についた。

9/18(金) 長崎発(名古屋行き夜行高速バス)

9/19(土) 名古屋BC~名古屋ST~駒ケ根ST~菅の台 

      ~しらび平~ロープウエイ~千畳敷~伊那

      前岳~宝剣山荘着

9/20(日) 宝剣山荘~宝剣岳~木曽駒ヶ岳~濃ケ池~

      駒飼ノ池~宝剣山荘

9/21(月) 宝剣山荘~千畳敷~しらび平~菅の台~駒

      ケ根ST~名古屋ST(BC)

9/22(火) 早朝長崎着

 

 

1日目 千畳敷~乗越浄土~伊那前岳~宝剣山荘(泊)

天候:晴れ、曇り(途中ガス発生)

13:07 千畳敷着 30分程休憩、出発準備

14:30 乗越浄土着

14:45 一旦宝剣山荘にて受付後伊那前岳へ

15:00 伊那前岳

16:25 宝剣山荘着

19日は連休初日であり人混みは大したことはなかった。

でも山小屋には150名ほどの登山者が宿泊していた。

○写真:2,612mの千畳敷にある木曽駒神社

    紅葉がだいぶすすんできている。



 ① 千畳敷カールの紅葉    ② ホテル千畳敷前(2,612m)の展望エリア   ③ 今回参加の塾生4名

④ これからが登山コース ⑤ 出発して約1時間で乗越浄土(2,850m)  ⑥ 荷物を山荘に預け伊那前岳(2,883m)

 ⑦ 前岳稜線(バックにホテル千畳敷)     ⑧ 夕日に迫る駒ヶ岳稜線(正面:宝剣岳、右:木曽駒ヶ岳)


二日目 宝剣岳~木曽駒ヶ岳~農ケ池~駒飼池~山荘

天候:晴れ

 

9月20日(日)

05:40 宝剣山荘を出発

06:00 宝剣岳頂上着 10分休憩

06:35 宝剣山荘着

06:50 木曽駒ヶ岳に向けて出発

 

 

 

 ⑩ 宝剣岳への急峻な岩場と鎖場     ⑪ 宝剣岳(2,913m) ⑫ 南アルプスをバックに

                       満足そうなメンバー

 ⑬ 富士山と南アルプス          ⑭ 岩場・鎖場の帰路ルート   ⑮ 稜線を流れるガス

  雲は低く垂れ込めていたが幸運にも見えた                   正面の中岳との間を流れる

 ⑯ 三角点にタッチ(2,956m)    ⑰ 宝剣山荘を出て55分で頂上着  ⑱ 濃ケ池に向け稜線歩き

 ⑲ 眼下に濃ケ池(カール)     ⑳ ダケカンバの紅葉が進んでいる  21 紅葉に満足な塾生

 22 水面をたたえた濃ケ池から    23 紅葉を楽しみながら      24 宝剣山荘を出て約5時間半でぐる

   木曽駒ヶ岳を望む                           っと一周の登山コースであった

 25 下山後明治亭で名物ソースかつ丼を食べる(写真は信州産ロースソースかつ丼¥1,340+税)


8月 北穂高岳・前穂高北尾根

 

かねてより、一度はチャレンジしてみたかった前穂北尾根ルート(バリエーションルート)を長年の夢が叶い今回挑戦し登攀できた。

と言うのも、昨年一度徳澤園(テント泊)まで来たものの激しい雨に見舞われ断念したのであった。

今回は、塾生と言うより長年ザイルパートナーである妻と二人でのプライベート登山であった。

天候を考慮し、今回も予備日1日を加えていたので入山2日目を前穂北尾根に充て1日目は足慣らしに北穂高に十数年振りに登った。

8/12 長崎~羽田~新宿都庁前~(夜行バス)

8/13 岐阜県平湯温泉~上高地~明神池~徳澤園~横尾   

   ~上高地~涸沢ヒュッテ

8/14 涸沢ヒュッテ~北穂高

8/15 涸沢ヒュッテ~北尾根~前穂岳~岳沢(重太郎新 

   道)~岳沢小屋(泊)

8/16 岳沢小屋~上高地~松本~新宿~羽田~長崎

   

 8/13  上高地発 06:00

(曇、雨)明神池着発 07:10~07:20

     徳澤園着発 08:20~08:30

     横尾山荘着発 09:35~09:50 横尾山荘広場には登山者が60人程いて、槍ヶ岳や奥穂高岳に登る登山者で 

                   溢れていた。   

                 

8/13 本谷橋着発 11:15~11:45

(雨)涸沢ヒュッテ着 13:50

   本谷橋はメインのつり橋とサブの架け橋の2本が

   あり登山者のピーク対応と思われる。この橋のた 

   もとにも20人程の登山者いて賑わっていた。

   この本谷橋からゆっくり休憩を取りながら約2時

   間涸沢ヒュッテに到着した。

8/14 涸沢ヒュッテ発 08:00

   昨日の雨も上がり北尾根にチャレンジ?と悩んだ

   が、翌15日が快晴との予報だったので明日に持ち

   越し今日は足慣らしに北穂高南稜(一般コース)

   を往復することにした。ただ、訓練を兼ねていた

   ので南稜コースの取りつきまでは北穂沢のガレ場

   を登り詰めた。

   写真は涸沢ヒュッテのテラスから見たガスの中の

   北穂高岳と北穂沢(中央のガレ場)

北穂高の登山ルートは初心者には難儀するコースではあるが、経験者にとっては一般的に危険と感じるルートはない。(無いと言ってもここは北アルプス、一歩誤れば滑落、転落の危険性は大いに孕んでいる)

強いて言えば、この10mほどのハシゴの所でしょうか?ハシゴの取りつきの所は大きな岩石で滑りやすい場所でもある。このハシゴを登りきれば頂上は近い。

明日チャレンジする前穂北尾根。写真中央部が5・6のコルで右側の尾根を目指してここから登り始める。コースはバリエーションルートであり、道標など一切ないので自分の登攀レベルに合わせてコース取りしていかなければならない。

幸いにも、雪渓の量も少なくノーアイゼンでコルまで上がれそうだ。明日が楽しみである。

涸沢ヒュッテを出て約3時間半で頂上に到着。生憎の雨で頂上からの展望は望めなかったが、十数年振りの北穂高岳登頂の気分を少し味わった。小屋の前のテラスでは若者2人がギヤ類を方付けていた。話しかけると東稜を登攀してきたとの事。明日は天気の具合をみて滝谷に入るとの事であり頼もしく感じた。

北穂高小屋のラーメンは美味しかった!!

お盆の中日でもあり涸沢カールには約100張のカラフルなテントが設営していた。これまではグループで一張りのテントだったらしいが、最近は一張り/人との事。

ここでもプライベートな時間を欲しがって山に来るのだな~と不思議に感じた。

涸沢カール発08:00

ハシゴ通過 09:50

北穂高岳頂上 11:40

下山開始 13:20

穂高分岐 13:40

涸沢小屋着発 15:00~15:50

涸沢ヒュッテ着 16:00

8/15(晴)涸沢ヒュッテ~北尾根~頂上~紀美子平~重  

     太郎新道~岳沢小屋(泊)

今日は雲一つない快晴、微風、モッテコイの登攀日和である。不安がないと言ったらウソになるが、まぁ自分の技術を信じて先に進むのみ!

でも9・3∮✖50mのシングルロープは重たい、ギア類を含めると16kg位のザック重量となる。

  涸沢ヒュッテ発 03:30

  5・6のコル着発 05:30~05:40

  5峰頂上 06:18

  4峰頂上 07:44

  3・4のコル着07:35

  3峰登攀開始 09:35(6Pがおり2時間待ち)

  3峰頂上 12:06

  2峰頂上 13:17

  1峰(前穂高岳) 13:48

  下山開始 14:00

  紀美子平着発 14:30~15:00

  岳沢小屋着 17:20

  

  5・6のコルから見た奥穂高岳のモルゲンロート         5峰中間地点にて

4峰大岩基部(涸沢側から奥又白側に巻く)     4峰大岩上部(奥又白側から涸沢側に巻く)

                         この場所は非常にスリリングだった

3峰の取りつき(既に4Pが、    3峰頂上にて(後ろの奥穂高岳が目前に迫る)

下にも2Pが待機していた)     核心部を終えてホット一息

3峰ピークから見る昨年西鎌尾根から     3峰の下降点(クライムダウンも可能だが   懸垂下降中

塾生と登った槍ヶ岳             ザイルがあるので無理せず懸垂の準備

手前2峰と最終地点の1峰である前穂高岳。数名の登山者が我々バリエーションルートから登ってくるのを注目している。核心部の3峰を終えると残りのルートは広い尾根で割と安定した岩場を登るだけ。

写真では一つの尾根に見えるが二つ重なっている。(手前が2峰、人が見えているところが1峰の前穂高頂上である。

13:50 とうとう前穂岳頂上に到着。所要時間10時間半

   3峰の取り付けで2時間待ち、結果上高地まで降  

   りる時間を費やし、安全重視で途中の岳沢小屋に

   泊まる事にした。

H25年北鎌尾根を踏破依頼、心の片隅に残っていた北尾根を登り切ることに成功した。

ザイルパートナーとは過去に槍・穂縦走、剱岳、戸隠山、西穂・奥穂縦走、北鎌尾根など順次スキルアップを図り今回のチャレンジとなった。

来年は北尾根を登っている時背後に見えていた北穂東稜に塾生を連れて北アルプスの醍醐味を味わって貰おうと考えている。



7月の剱岳・立山三山縦走

 

7月の梅雨明け間近か塾生で北アルプス入門者3名と他経験者2名を連れ剱岳・立山三山を縦走してきました。

台風11号の影響を受けて交通機関が一部マヒしている中先行きが不安でしたが、どうにか立山室堂まで無事入る事が出来た。

1日目:室堂→雷鳥平→別山乗越→剣山荘

2日目:剱岳往復

3日目:剣山荘→剱沢→別山乗越→別山→ 

    富士の折立→大汝山→雄山→一ノ

    越→室堂を縦走した。

天候は初日は曇り雨、二日目の剱岳では曇り時々晴れ、最終日の三日目には晴天の中立山三山を縦走することができた。

北アルプスが初めての3名は剱岳の岩場、立山の雄大さに驚きつつ日頃のトレーニングの成果もあらわれ無事ミッションを終了する事ができた。

7月19日

11:00室堂発→13:25剱御前小屋→15:00剣山荘着

7月20日

04:30剣山荘発→05:05一服剱→05:54大岩→06:18前剱→07:50カニのタテバイ→08:40剱岳山頂(1時間休憩)→09:40下山開始→10:10カニのヨコバイ→12:00前剱→13:25一服剱→14:00剣山荘着 

7/19(日)07:50 扇沢駅(トロリーバス発着場)

当日は曇り空、立山・剱が初めてのメンバー4名はこれからの立山の雄大な景色と剱岳登山に一抹の不安を抱きながらスタートした。

写真(左)黒部ダムにて                    写真(右)室堂ターミナル湧水の場

写真(左)花名:ダイモンジソウ          写真(右)花名:ミヤマアキノキリンソウ

写真(左)ミクリガ池より立山稜線を望む       写真(右)雷鳥平斜面にバイケイソウの群落

写真(左) 花名:チングルマ                  写真(右)雷鳥平から雪渓の登り

写真(左) 花名:アカモノ               写真(右) 剱御前小屋手前で雷鳥のお出まし

写真(左) 花名:ミヤマキンポウゲ                   写真(右) 15:00 剣山荘到着

写真(左) 7/20 04:30 出発       写真(右) 05:05 一服剱で休憩(周囲の景色が見え始めた)

05:54 前剱手前の大岩付近   写真(右) 06:28 前剱を過ぎての第一難関(鉄足場渡り)

前剱の門への登り(足下のボルト) 写真(右) 平蔵のコルへの下り(スリングで自己確保)

写真(左) 第二の難関カニのタテバイ取り付き      写真(右) カニのタテバイの登攀

写真(左) カニのタテバイ終了点(これで一息)    写真(右) 花名:イワツメクサ ホット気持ちが安らぐ

08:40 剱岳山頂

4時半に剣山荘を出発して約4時間を要して山頂に到着した。初めての北アルプスが剱岳であるためスピードが上がらなかったのも無理はないが、緊張の連続で恐怖感に打ち勝ち、良く頑張ったと思う。

頂上では、生憎のガス模様で1時間ほど粘ったが、残念ながら眺望は望めなかった。

でも、塾生の顔には誰もが憧れる岩と雪の殿堂「剱岳」に登頂できた満足感で十分満たされていたようだった。

写真(左)09:40  下山を開始して直ぐタカネヤハズハハコが目に入ってきた  写真(右) カニのヨコバイの取り付き点

写真(左)カニのヨコバイ これを乗り越えればもう安心  写真(右)カニのヨコバイ終了点

写真(左) カニのヨコバイを過ぎると高山植物が     写真(右) 花名:ミヤマダイコンソウ

      待っていた。 花名:ミヤマオダマキ

写真(左) 花名:ハクサンフウロ                 写真(右) 花名:ミヤマキンポウゲ

写真(左) 花名:クルマユリ            写真(右) 花名:チシマギキョウ

写真(左) 花名:ヨツバシオガマ          写真(右)14:00 無事剣山荘に到着 9時間半を要した

                                                                                                                                                            お疲れ様でした。

7/21(火)06:00 立山三山縦走に向けて出発        写真(右) 剱沢雪渓 今年は雪渓の量も多そうだ

写真(左) 剱沢小屋前にて剱岳をバックに      写真(右) 08:40 別山到着

写真(左) 九州飛行隊(別山東峰にて)          写真(右) 12:25 大汝山頂上にて

写真(左) 13:05 雄山頂上 これで全ての頂上を踏破   写真(右) 15:30 室堂にて 無事下山した


5月の唐松岳~五竜岳縦走

 

5月のGWに昨年9月から登山を始めた女性メンバー2人を連れて唐松岳~五竜岳縦走を行いました。

全行程は

5/2(土)13:30長崎発→16:00新門司港着→17:30新門司港発  阪九フェリー

5/3(日)06:00泉大津港着→15:40白馬村八方ゴンドラP着→16:00ゴンドラ発→八方池山荘着(出発準備)→16:30八方池山荘発→17:00第2ケルン→19:00丸山→20:30唐松岳頂上山荘着

5/4(月)06:30唐松岳往復→牛首→大黒→10:50五竜山荘着→12:00五竜岳に向かうも風雨の為頂上直下で断念

5/5(火)06:00五竜山荘発→遠見尾根下山→09:50遠見テレキャビン着→10:00下山終了→八方ゴンドラP発→長野、中央、名神高速移動→16:00泉大津港着→17:30阪九フェリー発

5/6(水)07:00新門司港着→07:15新門司港発→九州道・長崎道高速移動→10:00長崎着

                                                     

5/3(日)16:00

八方スキー場リフト前

例年になく雪は少なかった。GW前の好天続きで一気に

雪が溶けたそうだ

5/3(日)16:10

ロープウエイ閉鎖時間ギリギリで八方池山荘に到着。山荘前は少しの雪。

八方池までは殆ど夏登山道を歩いた。

この時間から唐松頂上山荘まで登り始めるなんて!実は大阪の泉大津から

白馬までGWの渋滞に遭って大幅に到着が遅れた為です。

この時季のルートはこれまで何度も経験しルートも熟知しており、山荘の支配人

の中川さんと連絡を取り合いながら登山を開始した。

到着予定は夜の8時半。当然ながら丸山からは漆黒の夜間登山である。

5/3(日)17:00

八方ケルンにて。天候は曇り。天候崩れの心配は無し。事前にヤマテン

からの天気予報を得ており一応気圧計付きの時計で気圧変化を確認する。

後ろには五竜岳、鹿島槍ケ岳の双耳峰が綺麗に見えている。

5/3(日)19:00

丸山ケルンにて。周囲も暗くなりヘッドランプの灯りを頼りに歩をすすめる。

下界の白馬の町灯りが綺麗に見えて北アルプスが初めての二人も夜景に

大感激。

でも、メンバー二人には、こうゆう夜間登山は天候知り、コースを熟知して

いるしっかりとしたリーダーの元でないと絶対ダメな事を諭す。

順調に行けばあと一時間半ほどで美味しい料理が待っている唐松頂上

山荘に到着予定である。

本日の山荘はお客様も多いとの事でカレーライスとの情報。

山でのカレーはまた格別に美味しいものである。

5/4(月)06:30 曇り、雨 

昨晩は予定通り8時半に山荘に到着した。ルート上は丸山からの稜線は

残雪が残っていたが雪もザラ目、凍結もなくトレースもしっかりと残って

いたのでアイゼンなしでキックスッテプ歩行で山荘まで歩いた。

一夜明けて驚いたのはごらんの通り、唐松岳の登山ルート上には全くの雪は無し。

昨年のこの時季はたっぷりの残雪でアイゼン、ピッケル、ヘルメットは必須。

でも今年は真逆でそれらの装備は必要なし。Wストックを握り登頂開始。

30分後の唐松岳頂上ではガスもかかり、眺望は望めなかった。

5/4(月)07:00

唐松岳頂上からは剱岳をはじめ五竜岳、白馬三山もうっすらとガス

の中。唯一良かったのは頂上での証拠写真がバッチリと写せた事です。

5/4(月)07:30

いよいよ五竜岳まで核心部の牛首岳、大黒岳の岩稜帯を歩く日。

ハーネス、ヘルメット、バラクラバの装備を身にまとい完全装備でのワンショット。

写真左端は唐松頂上山荘支配人の中川さん、右端の女性は長崎から

2年目の山荘勤務のHさん。この方は私の熟生で登山を始めて2年目で

アルプスに憧れ、遠く長崎から大自然を求め1年の殆どをここアルプスで働い

ている方である。まぁ、彼女の激励を兼ねての登山と言っても過言では

ありません。

5/4(月)08:00

牛首岳通過。岸稜帯には全くの雪はなし。少しガスがかかっているものの

風もなく視界は良好。ここに来る前には事前トレーニングで三点確保、岩場での

トラバース、上り下りの訓練をやってきているので両人とも怖がることなくスムーズに通過する事ができた。

5/4(月)08:40

大黒岳通過。岩場に慣れてきたのか余裕さえ感じられるようになってきた。

ここを過ぎて最低鞍部まで下りきれば核心部を終えた事になる。

もう少しの辛抱だ。


5/4(月)11:00

途中、白岳山腹を通過する頃には雨も降り出し、気温も下がってきた。

唐松山荘を出て3時間半で五竜山荘に到着。新人にしては素晴らしい。

時間も早かったので天候の具合を見定めるため先に受付を済ませ、1時間

ほど山荘内での休憩を入れた。

天候は雨、風が次第に強くなって、これ以上の天候悪化では登頂は無理と

判断し支度を早く済ませて五竜岳頂上に向けて出発した。

岩場を過ぎて雪稜部にさしかかろうとした頃には、風雨も強まり、登りは良いとしても下山時の心配が出てきた。ザイルは一応準備しているものの、ここで無理する事はないと思い引き返しを判断した。

                ”山は逃げない、明日もある”この諺通り次回挑戦する事にした。

 

 

5/5(火)06:00

昨晩の山荘内では4パーティー?12人ほどのお客さん。

東京から、それから地域はバラバラで現地山麓で集合解散の友達同士など。

山にきて山荘内でのコミュニケーションはとても大事。

折角遠くから来ているので自分たち仲間だけで時間を過ごすのは勿体ない。

山荘で一人でも多くの人と話し、いろんな情報を得て吸収するのも山小屋

ならではの楽しみ。これは私のポリシーである。

一晩中雨が降りっぱなし。朝から見ると山肌にはうっすらと雪化粧。

今日は最後の一日。下山して17:00泉大津まで移動しなければ長崎には帰れない。

天気が回復しハッキリとした山容も見せている五竜岳を後に遠見尾根をひたすら下山する。

もちろん下山時はアイゼン、ピッケル、ヘルメットのフル装備である。

この遠見尾根は私自身歩くこと今回で5回目。全て下山に使っている。何度来ても五竜岳の麓から7時間かけての遠見尾根の登りはキツイ! 敬遠したい。

さて、何時にテレキャビンに着くか?周りの景色も楽しみながら下山しよう!

5/5(火)06:30

白岳山頂を通らず、山腹をトラバースして下山。積雪時ならではのルートである。

厳冬期は雪崩の危険があるトラバースルートであるが、5月は雪も締まり、雪崩の

危険性が低くなるので利用している。

昨日の荒天も回復に向かい、小遠見尾根での360°展望に期待したい。

また、新人の二人には来年に向けての雪山登山の総仕上げとしてのアイゼン歩行

もしっかり身につけて下山して欲しいと願うものである。

5/5(火)06:40

ここは大遠見。後ろは火打山、妙高山が見える。

白岳をトラバースしたため40分ほどで大遠見尾根に到着。二人とも優秀で

アイゼン歩行もゲイターに引っかける事もなくスムーズに歩行している。

このペースで下山すると10時にはテレキャビン到着かも?帰りの高速の渋滞を

心配すると30分でも早く下山したい。


5/5(火)08:15

中遠見。文字通り遠見尾根の中間地点?後ろには昨日登頂出来なかった五竜岳がリベンジを促すような容姿で佇んでいた。

若い二人にも少し疲れた表情?ともあれ、2時間弱でここまで来たんだから

無理もない。

でも、慎重に下山しなくては・・・・。

5/5(火)08:30

小遠見到着。ここは360°展望の良い小遠見山頂上。

遠くは槍ヶ岳、八ケ岳、霞んでいる先には富士山も見えたとか?

素晴らしい展望である。

残り、地蔵岳を過ぎればテレキャビンは近い。もう一息だ~!

5/5(火)09:50

テレキャビン着。凄い!4時間弱でここまで下山して来た~!新人も凄いパワーの持ち主だ。

少し腹も減ってきているようだけど、特別に休憩時間はとらずゴンドラ、タクシーの車内移動時に食べ物を摂ることで納得して貰う。まずは白馬を1分でも早く出ることだ~!

 

5/5(火)10:00

五竜岳ゴンドラ降車場着。4時間で下山終了。若い人たちは仕事を持っている関係でゆったりとした時間はとれない。結構、足早の登山であったけど、慣れない山で急ぐのは大変危険でである。私もプロのガイドを始めて5年になるが、今回のような登山はまれである。

本来ならばあと2日間増やすゆとりがあれば、もっと満喫した北アルプス登山が楽しめただろうにと思う。でも最近の若者には無理な話かもしれない。

下界で時間を無駄に過ごすのではなく、貴重な時間を有意義に使った登山であったと感じて頂ければ幸いです。そして、また次の山にチャレンジして欲しい。

因みに、左写真中央の人はBS TBSの絶景日本探訪の山番組で夏の唐松・五竜 

 岳縦走、冬には唐松岳に芸能人の馬淵英俚可さんをガイドした白馬山案内組合 

 長の松本さんです。 偶然にもゴンドラ乗り場でお会いして、山情報を聞かれた後

 に写真にご一緒させて頂いた。

    最後に、帰りの高速移動は大した渋滞に巻き込まれる事なく予定の時間より早                  

        くフェリー乗り場に到着し、夕食は船内のレストランテでジョッキ片手に健闘をたたえあっ

    た。

 

 


H27年4月 高千穂峰(1,574m)

 4/11(土)雨の合間をぬって天孫降臨、坂本龍馬の新婚旅行先で有名な高千穂峰に6人のメンバーで登ってきました。往復4時間半の初心者コース(休憩時間を含む)

長崎を午前6時に出発、長崎道から九州道を南下、えびのICで降り一路高千穂河原(標高970m)へ。

10時前に駐車場に到着、登山準備を済ませ10:00に出発した。

出発時は少しガスもかかり天候を心配したが、   

                                                      徐々に回復し12:15頂上に着くころはすっかり晴れあが   

            り360°の展望を楽しむ 事ができた。

                                             下山後は高千穂温泉に入り登山の疲れを癒して帰路に 

            ついた。

高千穂ビジターセンター:http://www4.synapse.ne.jp/visitor/

高千穂温泉:http://travel.biglobe.ne.jp/onsen/spot/45000046.html

                

4/11(土)10:00 高千穂河原駐車場(970m)出発

私を含め6人のメンバーで登山開始。5人のメンバーは登山を始めて間もない。もちろん高千穂峰も初めてであり、入門コースとしては最適な山である。

九州の1,000級の山々は火山帯の山が多く、この山は20分ほどの林を抜けると火山帯特有の赤茶けたガレ場や溶岩で出来た登山道があり、結構な山歩きが楽しめる山である。

左写真は出発前の元気なメンバー(奥は古宮址)

4/11(土)10:40 溶岩で固まった登山道を登る。

出発して40分、火山の噴石が混じった砂利や溶岩でゴツゴツした登山道が現れる。部分的に砂、小石混じりの土があるが、足をとられないよう安定した岩場を探しながら登る。1時間半も登ると火口跡に到着。この周辺は小さい石が混じったガレ場。滑らないように歩を進める。

4/11(土)11:30 火口(御鉢)

火口跡付近の御鉢を左回りに回ると正面に高千穂峰の本峰が目の前に出てくる。ここまで来ると周囲の展望も開け南西方面には桜島も見ることが出来た。所々に岩場には黄色い小さな花が咲いていたが、その場では名前が分からずデジカメに収めて調べた結果、コイワカンスゲと言う霧島系山頂付近に広く分布している花々であった。

4/11(土)12:15 頂上

高千穂河原の駐車場を出発して約2時間で頂上に到着。山頂には20人ほどの登山者がいて気持ちいい春風の中美味しい弁当を広げて食べていた。

4/11(土)14:30 無事下山

山頂で45分ほど休憩したのち下山開始。新人のメンバー数人はガレ場で足をとられ何度かスリップしている人もいたが、ガレ場を歩きなれていないの

で何事もなく下山するのは少々無理のようだった。勿論、下山途中には滑らない安定した歩き方のレクチャー。

このコースは休憩時間を含め4時間半(パーティーの力量にもよるが)の入門コースであり、メンバー全員楽しめたとの感想であった。

下山後は恒例の温泉。高千穂温泉(500円/人)の湯にゆったりと浸かり次回の山に夢膨らませて帰路についた。

長崎から宮崎県の山に登るには移動時間に時間を割かなければならないが、

                山に登り、車を往復運転するエネルギーも要求される山のガイドでもある。


H27年3月 鳥取大山(1,729m)

毎年恒例になっている鳥取大山の雪山登山を3/27(金)~3/28(土)の一泊二日の日程で登ってきました。

当日の天候は写真で分かるように晴天の一日で登山中は汗ばむほどの天気であった。

3/27(土)午後7時に長崎を出発、約8時間かけて長崎道、九州道、中国道、米子道を夜中走り続け、米子道最後の蒜山SAで時間調整(仮眠)、早朝に大山寺の南光河原Pに到着するようなスケジュールで行動した。

南光河原Pに到着後登山準備を済ませ、一日で弥山往復してその日のうちに長崎まで帰る結構キビシースケジュールである。

 

 

行動タイムスケジュール

3/27(金)20:30長崎発→

3/28(土)03:30蒜山SA着→06:00蒜山SA発→06:20溝口IC出→06:40大川寺南光河原P着→07:10登山開始→09:35八合目→10:00弥山頂上着→昼食、休憩→10:50下山開始→12:30南光河原P着→帰宅準備→13:00同P発→13:20溝口IC→13:40蒜山SA昼食休憩→14:20同SA発→鹿野SA、美東SA、古賀SA、金立SA等々で休憩→21:30長崎着

○ 全走行距離:約1,400km

3/28(土)08:00 五合目

例年は五合目道標のの文字近くまで積雪があるが、今年は

この付近の積雪量は少なかった。

登山道入り口から4合目まで雪山歩行の訓練を取り入れアイゼンは着装せずつぼ足、キックステップで登った。

 

3/28(土)08:30 六合目避難小屋直下の稜線

ここまで1時間と少し、稜線に出ると若干の風は吹いていたが、日本海特有の烈風は陰を潜め爽やかな風であった。

3/28(土)10:00

出発して約3時間で弥山避難小屋に到着。宍道湖から日本海までスッキリとした景色を眺める事ができた。

○ 主稜縦走路(剣ケ峰)

  数年前に主稜縦走したものの、ここ数年チャレンジはする

  ものの天気に恵まれず途中で断念してばかり。今日のよう

  な絶好の天気は縦走日より。行きたい気持ちをグッと抑える。

  今回は新人を連れての弥山往復の計画、下山時は後ろ 

  髪を引かれる思いで下山した。

○ 所属している日本勤労者山岳連盟 あゆみハイキングク

  ラブの会旗

○ 六合目避難小屋の積雪状況

避難小屋の屋根の部分のみ出ている。五合目付近までは

積雪量がすくないものの稜線から上はたっぷりと雪が残っている。

3/28(土)13:10 蒜山高原での大山写真スポット場

ここから眺める大山は伯耆大山と言われるように富士山と思えるような山容をしている。

今回の大山雪山登山は好天に恵まれ冬山装備も全てを使用することなく春先陽気のような登山であった。

でも、これが冬の大山でなく厳冬期の大山は、北アルプスに匹敵する厳しい山でもある。それが故、冬山登山のトレーニングの山に選ばれるゆえんである。

大山情報館:http://www.daisen.jp/p/kankou/4/yamagawa/71/


H27年3月  由布岳(1,583m)

大学で働いている関係もあり、今年で卒業する大学の研究室メンバーと一緒に、早春の由布岳に卒業登山と称して登りました。さすが若者、歩くペースはガイドの私も追いついていけそうもないほどのペースで登っていました。

下山後、ゆふいん七色の風の温泉に入浴、自分たちの足で登った由布岳の雄姿を眺めながら疲れを癒し長崎へ帰った。

学生の皆さんは卒業前に好天に恵まれた由布岳に登ることができ素晴らしい卒業登山になった事と思います。

ゆふいん七色の風(立ち寄り入浴は17時まで受け付け)

 500円/人 

 

H27年3月17日(火)タイムスケジュール(休憩時間を含む)

07:00長崎発→10:20由布岳登山口着→10:30登山開始→11:20合野越(30分休憩)→13:20マタエ着→14:00由布岳東峰山頂着(20分休憩)→15:30合野越着(10分休憩)→16:00登山口着→16:10P出発

ゆふいん七色の風 立ち寄り入浴後帰崎 

10:30  正面登山口           11:20 合野越し           13:20 マタエ着 

出発前の学生さん。全員が初めての   正面登山口を出発して約1時間半で

由布岳に、少しの緊張と思い出作り   合野越しに到着。早速幹事さんが

に笑顔満面の様子。          昼食用のラーメンを配布。

                   学生さんは、やはりラーメンが大

                   好きか~!コンビニ弁当とラーメ

                   ンで満足そう!

                                                   

             14:00 東峰直下の小スペース  14:00 東峰にて 全員集合!

             ではしゃぎまくる男子学生

             たち。せーの飛び上がった

             ものの、大した跳躍は期待

             できなかった。(笑と涙)

 

14:00 それぞれの思いを抱きながら頂上での記念撮影 遠くを見て何を考えているのだろう?

                         将来のことかな? 学生さんは悩みが多い!

               15:50 元気に下山            16:00 昨年の御嶽山

               卒業までもう少し、有意義な一日であった の影響か登山口には

               ようです。               ヘルメットが数個

                                   常備されていた。


H27年3月 リベンジ厳冬期の石鎚山

 

H27年3月7日(土)~3月8日(日)

今年2月に厳冬期の石鎚山にチャレンジするも、風雪に行く手を阻まれトレースが無い状態でのルート作りに時間を要し、最悪の時間切れとなってしまい三ノ鎖のところで断念し下山したのであった。

今回は4人のメンバーで前日まで雨が

                                                                                                                            降っていたものの登山当日は天気も回

                                                                                                                            復し、弥山から眺める眺望は雲海あり、

                                                                                                                           り、周囲360°の展望に恵まれリベン

                                                                                                                            ジ登山も成功裏に終った 。

 

○ タイムスケジュール (休憩時間を含む)

06:20白石旅館発→06:30八丁坂鞍部→08:10前社森休憩所→08:40夜明け峠→09:20二ノ鎖小屋→11:00三ノ鎖→12:05弥山頂上→12:30下山開始→登りルートを下山→15:00白石旅館→15:30ロープウエイ発→15:45駐車場着

※二ノ鎖小屋から先はトレースもなく弥山頂上までルート工 作に時間を要した。特に小屋を出発してから直ぐ直登し三ノ鎖に辿りついた。三ノ鎖から先少し西側も直登して頂上に到着した。

帰りルートは夏道に近い迂回した状態で二ノ

鎖元小屋まで下りた。

このタイムスケジュールは雪山初心者を連れての登山であり、体調に合わせ休憩時間を含んだ時間である。

3/18(日)06:30 八丁坂  08:00 ためし鎖場         08:10 前社森

白石旅館を06:20に出発。  ためし鎖場を巻くト         出発して1時間半で前社森休憩所に到着。

最低鞍部の八丁坂の鳥居  ラバース。足元直下            やっと、周囲の景色が見える高さまで

の所はうっすらと残雪が  に夏道用のチェーン            登ってきた。周囲に目をやると、谷間

凍結していたが、殆どの  が見えるが、その上            に雲海が見え神秘的な風景が写し出さ

雪は無し。前日の雨もあ  にトレースがついて            れていた。

が回復の兆しあり。    いる。

登頂成功の望みを抱き歩

き始めた。

08:30 夜明峠手前         08:40 夜明峠着                 九州飛行隊

雪もだんだんと深くなり、アイゼン     天気もすっかり腫れ上がり弥山    このポーズは四国在住のえんとつ

をしっかりと雪面に利かせて歩を   稜線もハッキリと写しだされて    山氏らが考案した四国山脈登山

進める。              いる。トレースもしっかりして    で山頂、稜線問わず登山チームの

                  おり、雪も適当に締まり、アイ    士気をあげるためのパフォーマン

                  ゼンもサクサクと雪面に入り込    スだと聞いたことがある。

                  素晴らしい雪山日よりであった。   えんとつ山氏とは、双子の兄弟

                     と、思うのは、もう少し先のニ    で兄である長崎での山の友人との

                  ノ鎖場にある避難小屋まででで    関係で知り合いになり、厳冬期の

                  あった。その先とんでも無い事    石鎚山、あけぼのツツジの時季の

                  が待ち受けていた。         西明石山などご一緒させて頂いた

                                    四国の山々では結構有名な著名人

                                    である。我々も双発機一機?では

                                    あるが飛行隊を組んでみた(笑)                 

09:20 二ノ鎖元小屋(休憩所)    11:44 避難小屋までは順調に歩    11:50 弥山頂上直下

ここまで3時間。この小屋は建てて  を進め、あと残り僅かと安心し    どうにかタイムリミットの12時

間もない新しい木の臭いがを醸し出  しきり。たっぷりと休憩を済ま    までには間に合いそうだ。本来な

している避難小屋である。トイレも  せて出発すると、驚くことにそ       らば頂上直下は大きくトラーバス

完備しており、アイゼンを脱いで小  先からはトレースが無いのであ    しながら登るルートだが、帰りの

屋内に入り、用を足す。       る。しまった!これからが大変    時間を考えて直登に切り替えた。

鳥居の上に頭が少し出る位の積雪   なコースなんだ!ルート工作に    もちろんザイルは必携であり、も

量だからゆうに3mはあろう。    頂上までどれくらい時間が掛か    しここで滑落すると100mは

                  るか?帰りのフェリーの時間ま    止まらないだろう。

                     でに頂上に着くかどうか心配に    十分に身体を確保し、一歩一歩

                  なったのである。          雪面に12本アイゼンを蹴り込み

                  ザイルを取り出し、トラバース    スタンスを確保しながら登って

                  ルートにはフィックスロープを    もらい、これを登り終え、弥山頂

                  張り、直登部はスタッカットで    上の石鎚神社頂上社に到着しリ

                  ステップを切りながら登った。        ベンジ登山を成し遂げた。

                  初心者の二人はかなりの恐怖感

                  を感じたのではないだろうか?                                                            

12:05 弥山頂上登頂                石鎚神社頂上社

約5時間を要して登頂し暫くすると地元の      私はこれまで5回ほど厳冬期の石鎚山に登ってきて

登山者が続々と登って来られ、持っている      いるが、毎年違う山がそこにはある。違うメンバー  

装備からすると結構な熟練者の様子である。     と登り、毎回初めてのような気分で登っている。

見るからに初心者二人を連れた登山グルー      山名は同じでも毎年同じ山はないのである。

プは我々だけであり、よくもまぁ、この雪      今年の2月に来たときは猛吹雪で三ノ鎖で時間切れ

の状態で登ってこられたとの驚きの様子だ         となり途中で断念したが、今回新たなメンバーでリ

った。昨年は、もう少し早い時間に登頂で      ベンジを果たせた。新人を毎回連れてくる?これは

きた事もあり天狗岳へ進んだが、今年は2      私がここに来る格好いい隠れ蓑かも知れない。

名の初心者を連れてきており時間的にも無      さて、来年はどのようなメンバーで来るのかが楽し

理と判断し弥山にて登頂の喜びをメンバー      みである。(参考事項)

全員で分かちあった。               石鎚ロープウエイと成就社白石旅館はモンベル会員

                         カードを提示すると5%割引の特典がある。

                                                                                                           白石旅館:http://tutigoya.com/stay-zyouzyu.html


 H27年2月 厳冬期の石鎚山登山

 

H27年2月7日(土)~8日(日)

今回の厳冬期の冬山登山の参加受講生は、登山歴2年の人が2名、登山を始めて5ヶ月の人1名の計3名で石鎚山にチャレンジしました。

もちろん、雪山登山はこれが初めてでなく、この山を目指すべく今年1月に広島県の恐漢山で雪山トレーニングをしての挑戦である。

今シーズンの雪山の最終目標は個人によって違うが、5月の唐松岳~五竜岳縦走を目指している。

 

 

 

タイムスケジュール

 ○ コース(マイカー利用) 長崎→大分佐賀関港フェリー→三崎港→R197→四国高速松山道大洲IC→

                                          いよ小松IC→R11→鎚神社本宮参拝→石鎚山ロープウェイ→成就社白石旅館→

                  石鎚山往復登山→下山は往路を帰る。

 

2月7日(土)12:50 道の駅瀬戸農業公園        15:20 石鎚神社本宮                  16:40 石鎚山ロープウエイ           

三崎港でフェリーを下り、R197を東進、  いよ小松ICを下りてR11を新居浜  予定通りの時間に石鎚山ロープウ

オレンジロードを20分ほど走ると道の      方面に進むと石鎚山本宮に着く。 エイ乗り場傍の伊東駐車場に着く。

駅瀬戸農業公園に到着。ここにはレスト  明日からの安全登山を祈念して  1,000円/2日分を払い出発準

ラン風車が併設されており、ここで名物  お守りやおみくじなど購入し気  備を行う。ロープウエイまで10分

(シェフお勧め)のジャコ飯定食を食    持ちも新に登山へのへの決意を  ほど歩くと帰りのスキーヤーやボー

べる。値段は1,000円。結構ボリュ  誓う。             ダーと出会う。このロープウエイ

ーリュームがある。毎年このルートを                   はモンベルカード提示で5%割り引

走るとき立ち寄って食する定番メニュー                  いて貰える。

であるが何度食べても美味しい。

                                   運行時間、料金は下記サイトを確認

道の駅:https://www.skr.mlit.go.jp/road/rstation/station/setocho.html   石鎚ロープウエイ:

                                                                                                                                                                   http://www.ishizuchi.com/rw

 

17:20  7分ほどでロープウエイを下り、               17:30 白石旅館 到着     中宮成就社境内からの石鎚山

一路宿泊地の成就社白石旅館へ。   ロープウエイを下りて歩くこと    体力的にまた技術的に石鎚山頂上

旅館までの道はしっかりと除雪され  約30分白石旅館に到着。      まで行けない修験者、参拝者のた

た道でにアイゼンなしでも歩ける。  ここのしし鍋はボリュームがあって  め山をご神体としてこの境内から窓

下山してくる登山者から気になった  非常に美味しい。チェックイン後、  越しに拝めるようにしている。

話があった。それは、三ノ鎖までは  食事前の時間を利用して中宮成就社  私たちはもちろんご神体に向かって

トレースがあるが、それから先は行  にお参りをする。          明日の天候と登山の安全を祈った。

けず途中タイムオーバーで下山して  周囲には数件の旅館やおもやげ品店   

来たとの事。果たして明日は大丈夫  があるが、営業しているのは白石旅館

だろうか?登れるだろうか?     のみであった。白石旅館:http://tutigoya.com/stay-zyouzyu.html

 

石鎚神社の成り立ち        しし鍋(4人分) どうです?しし鍋は?     2月8日(日)07:00

四社の総称だとは初耳であった。  いのしし肉はあまり長く鍋に入れて       ご覧の通り、天気は下り坂と言う 

                 おくと肉が固くなるので赤身がなく   か悪天候。展望は望めないかも?

                 なったら直ぐタレにつけて食べる。   と思いつ つ、登山準備を済ませい

                 う~ん!旨い!画像の鍋は4人分    ざ出発~! 塾生もこの先どんな

                 だが、別に副食として小エビの揚げ、  困難が待ち受けているか少々不安

                 茶碗蒸し、味噌汁、漬け物など沢山   顔? 

                 あり、ボリューム満点。登山前の食

                 事には栄養バランスを考えたもっ  

                 てこいの夕食メニューと感じた。        

08:30 旅館を出発して1時間半で   08:40 ためし鎖迂回のトラバース    09:10 出発して2時間、ここまで割 

ためし鎖手前、雪も深い、時折強い   最初の難関のトラバース。意外に と順調に進んで来たが、登るにつれ

雪混じりの風が吹き、行く手を阻む。  もトレース幅も広く雪もしっかり て樹木もまばらになり、時折木々の

今日の天気条件で新人にはちょっと      締まっており、大した恐怖心も抱 隙間から風が抜けてきて身体に当た

無理かな?って感じる。           かずに通過している。      りバランスを崩しそうになる。

登山ルートは昨日大勢の登山者が登         足下2m下に夏道ルートの手       ここは前社が森(休憩がついており、

ったようでしっかりとしたトレース        すり用鎖が確認できる。       所)を過ぎて間もなくの第2トラバー

もあり足下もしっかり固められていた。                 ス地点。             

                                    

09:20 夜明かし峠                  10:00 二ノ鎖元小屋付近(避難小屋)  11:45 三ノ鎖まで5時間を要した。

遠く前方に15名ほどのパーティーが      白石旅館を出発してここまで3時間。     帰りのことを考えるとここで引き

先行する。時折強風は吹くものの、      少し時間が掛かりj\すぎている。           返すのがベターと判断する。

前進を阻むような気象条件ではない。    まぁ、新人を連れているから             引き返す前に行動食をお腹に入れ

ただ、三ノ鎖から先のルートが心配だ。 仕方ないなぁ~と思いつつ鳥居の傍      帰りのエネルギーを補給する。

先行パーティーがトレースをつけて   で 滅多に見られない風景に驚きなが     ”折角ここまで来たのに~”と

くれれば良いかな?           ら写真をパチリ、パチリ。                    思うとこれが命取り!今の天候

との甘い考えもあった。                鳥居上部に避難小屋が見える。              とこのメンバーの技術でではこ

                  この時点で12時まで先に進み時間       れが限界。後からの大勢のパー

                  になったらその時の状況判断で断念す  ティ-もこの地点直前に、メン

                  る方針を固めた。            バーの一人が不慮の事故でケガ

                                         してまい下山している。

                                      塾生に現状を説明して理解し

                                     て貰う。”またいつかリベンジ

                                     しよう”気持ちを切り替えて

                                     12:00には下山を開始した。

                                      

13:10   最低アンブ到着                                        15:00 成就社

雪も降りしきり厳しい登山となった。        無事下山して成就社まで戻ってきた。8時間を要した。

ここまで来ればあとは最後の30分程度の              夏であれば5時間もあれば往復するのに8時間とは・・・

成就社までの登りが待っているだけ。                  これが限界であったであろう。三ノ鎖手前で戻って正解

最後の力を振り絞ってきてってて登り返す。            だった。               

塾生の顔にも疲れが現れている。                白石旅館に不要な荷物をデポしていたので荷物を引き

                               取り、一路長崎まで帰路についた。

                           今回の雪山登山では登頂は果たせなかったけど

                           ①雪山の厳しさ(特に天候急変)

                           ②冬山装備の再確認 など勉強できたと思う。

                                  


H27年1月 広島 恐羅漢山(1,346m)

今年も雪山入門者向け初級コースの恐羅漢山に初心者向け雪山ハイキングに2名の塾生を含め5名のメンバーで登りました。

長崎を21:00マイカーで出発し翌日早朝に恐羅漢山Pに到着。

天気も上々、登山道途中の霧氷もバッチリの雪山ハイキングであった

○ 今回のコースは992mの駐車場から牛小屋 

  →夏焼峠(分岐)→恐羅漢山頂上→頂上か 

  らの一番南側ゲレンデをレストハウスまで

  の左周回コースを歩いた。

タイムテーブル(休憩時間を含む)

07:20 恐羅漢山P発→08:10 牛小屋→09:40 夏焼峠→12:40 山頂着(休憩)→13:10下山開始→14:30レストハウス着

1月18日 07:20 恐羅漢山スノーパークP       08:10 牛小屋                    09:10 夏焼峠分岐点付近

 

夏焼峠からは急斜面となりワカンを装着             駐車場を出て2時間、小高いピークに到着。   雪山登山には小旗

 

青空に霧氷、最高のキャンパス        初めて見る雄大な霧氷。   九州では滅多に見られない霧氷のトンネル

 

どうでしょうか?この霧氷群は?     このような樹氷、霧氷群の                12:30 恐羅漢山(1,346m) 

素晴らしいでしょう~!              中を歩いてみませんか?             頂上に到着。雪を楽しみ、霧氷に感動。

                                                                    

ワカン歩行に慣れていない塾生。                  一昨年初めてお会いした広島から     山頂でゆったりと時間を過

これも訓練?一寸気を緩めると自分の            来られた2人組男性と二年越しに会う。    ご し、14:30無事下山。

片方の足を踏み思いっきり転倒!